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迷ったら知っておきたい!子なしでの離婚事情

結婚する際、将来は夫婦の子を持ちたいと考えている夫婦は多いと言われています。

反面、最近では共働きで子どもを意識的に作らない・持たないこと、いわゆるDINKs(ディンクス/Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)の略)を選択する夫婦も決して少なくはありません。

ただ、2人で価値観を共有し、納得しているのならいいのですが、子どもに関する価値観のすり合わせがうまくいっていない場合、夫婦の不仲や離婚の原因にもつながりかねません。

今回は、子どもを産み育てることに関する夫婦での価値観の相違に悩んでいる方や、子どもがいない状態での離婚を検討している方のために、子なしでの離婚にまつわる事情について紹介していきます。

この記事が、あなたの迷いを晴らすための参考になれば幸いです。

子なしの夫婦が離婚を考える理由

子どもがいない夫婦は、どんな理由から離婚を考えるものなのでしょうか。

子どもに関する事柄以外の理由も含めて紹介していきます。

性格や価値観などの不一致

浮気・浪費癖、家事の分担についての他、そもそも性格が合わなかったなど、子どもの有無に関わらず夫婦の離婚の原因として挙がりやすいのが、性格や価値観などの不一致という理由です。

特に2人とも子どもを持たない、という考えの夫婦の場合、パートナーと向き合う時間は子どものいる夫婦より格段に多いもの。

そんな中で相手といることを苦痛に感じる、もう顔も見たくないと思ってしまえば、離婚を決意するのは時間の問題と言えるでしょう。

夫婦のどちらか一方が子どもを望んでいる

妊娠や出産に伴う体力的・精神的な負担や、閉経までのタイムリミットなどを考慮して、子どもを持つなら少しでも早く産み育てたいと考える女性は多いもの。

しかし一方で、男性側には女性と比較して明確なタイムリミットがありません。しばらくは2人でゆっくりしたい、まだ遊びたいので当面子どもは欲しくない、という風に考える人もいます。

こうした「子どもが欲しい」と感じるタイミングの男女間のズレはけして少なくはありません。

お互いにきちんと話し合って折り合いをつけられれば良いのかもしれません。

しかし、話し合いが平行線をたどる状態が続くこともありますし、子どもを強く望む側に歩み寄った結果、セックス レスに陥ってしまう夫婦も少なくないのです。

というのも、たしかにセックスをしなければ子どもはできませんが、セックスは互いへの愛情を確かめる行為でもあるもの。

それを子作りのためにと義務化してしまうことでストレスが溜まり、奥さんに対してのみEDになってしまうなど、セックスを避けるようになってしまう夫婦もいるのです。

このように、子どもを欲するか否か、そのタイミングに悩むことで、夫婦の間に修復しようのない亀裂が入ってしまい、離婚を決意する引き金になってしまうこともあるのです。

夫婦どちらも子どもを欲しているが叶えられない事情がある

夫婦がお互いに子どもが欲しいと思っていても、残念ながら授かれない、というケースもあるでしょう。

そして、なかなか授かれないというただでさえ焦りを感じやすい状況にさらに拍車をかける「孫はまだか」のプレッシャー。

結果としてそのストレスが不妊治療に影響を及ぼしたり、不妊の原因は自分や相手にあるのではないかと過度に責めてしまう感情が、離婚の引き金となってしまうこともあるのです。

ただ、離婚を考える際、その背景に不妊がある場合は、夫婦が互いに理解し、支え合うことができれば乗り越えられる可能性も高いようです。

まずは子どものことは一旦置いておいて、パートナーと改めて向き合う時間を設けたほうがいいかもしれません。

子なしの夫婦は離婚しやすい?そう言われる理由とは

子どもがいない夫婦の方がいる夫婦よりも、一般的には離婚しやすいと言われています。

理由としては主に3つ挙げられますが、まずは離婚に際して話し合わなければならない項目が少ないということ。

子どもがいる場合は親権をどちらが持つか、面会交流はどうするか。養育費や財産分与など話し合いを要する事柄が多く、折り合いがつかないと裁判に至るケースもあります。

ですが、子なし夫婦の場合はそうした話し合いが最小限で済むため、比較的すんなりと離婚が成立しやすいのです。

2つ目の理由としては、再出発のしやすさが挙げられます。

離婚後の生活費を考慮するにあたって、身一つか子どもがいるかで、必要となる費用が大幅に違ってきます。

慰謝料や養育費などを十分に受け取れるようならさほど問題にはならないかもしれませんが、そうでないケースも決して少なくはありません。

また、離婚後の再就職や再婚を考えた時に、やはり子どもがいる場合は大なり小なり制限がかかってきてしまいますが、自分1人であればなんとかなりやすい、というのも違いのひとつでしょう。

最後に、3つ目の理由として、同業者・職場が一緒などのやむを得ない場合を除き、離婚後にパートナーとの関係をスッパリ断つことができる、という点が挙げられます。

というのも、子どもがいる場合、どうしても養育費の支払いや面会交流などで元配偶者と顔を合わさなければならない場面が出てきてしまいますが、子なしの場合はこのような関係の維持が必要ないからです。

子なしで離婚する場合の慰謝料について

自分は子どもを望んでいるが、パートナーは欲しくない。こうした理由だけでは、価値観の不一致ということで慰謝料を請求できる理由にはなりにくいものです。

しかしもしもそれ以外に、たとえばモラハラやDVをする、相手が浮気していることなどが離婚したい理由である場合は、慰謝料を請求できる可能性があります。

ただし、こうした事情で慰謝料を請求するなら、DVや不倫の事実を証明する証拠を提出する必要があります。

自分ひとりでこうした証拠集めなどが難しい場合は、法律のプロである弁護士に相談した方がいいでしょう。

子なしでの離婚。後悔しないために

子どもがいる夫婦と比べて、子なし夫婦の場合は確かに形式的な離婚はしやすいかもしれません。

しかし、離婚後に後悔しないためにも、まずは夫婦お互いにしっかりと向き合う時間を設ける必要があるでしょう。

改めて話し合うことに心理的なハードルを感じるなら、まずは2人きりで出かけてみるところから始めてみるだけでも違ってくるものです。

2人の関係を見つめ直すことで、本当に関係を修復できないのか、まだ頑張れるのか。離婚はその見極めが済んでから考えても遅くないはずです。

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