もう離婚した方がいいのだろうか。
長く結婚生活を続けていれば、どんなに仲のいい夫婦でも一度はそんな風に感じることがあるかもしれません。
しかし、今の状況が辛い、パートナーに嫌気が差したなど、その状況から逃げたいという気持ちだけで離婚を決めるのは、後悔を生むことになるのでオススメできません。
今回は、離婚を具体的に考えてたり進めたりする前に、自分の本当の気持ちを確認するための考え方や対策について紹介していきます。
離婚?関係修復?現在の状況と自分の気持ちをチェックしよう!
離婚するか、夫婦関係の修復をはかるか、自分の本当の気持ちを探るためにも、まずは次の項目のうちいくつ当てはまるかチェックしてみてください。
その際、いくつチェックが当てはまったかについては気にしなくて大丈夫です。
環境面でのチェックポイント
・あなたの相談に親身に乗ってくれそうな友人や知人はいますか?
・あなたの周りに頼りになりそうな離婚経験者はいますか?
・両親や兄弟姉妹は離婚することに賛成してくれていますか?
・あなたのお子さんはあなたの味方ですか?
離婚を考える際に、相談できる相手がいるかどうかはとても重要なことです。
感情的になったり、あなたに肩入れしすぎずに今のあなたの思いや状況を冷静に判断してくれるような、第三者に相談するのが理想的です。
経済面でのチェックポイント
・生活費を稼げるだけの仕事に就けていますか?あるいは、離婚後の就職先は決まっていますか?
・仕事はしていなくても預貯金などの資産はありますか?あるいは、慰謝料や財産分与など、当分の生活費に困らないアテはありますか?
・離婚後も今の夫に定期的に生活費を保証してもらえる保証はありますか?
・離婚後に住める場所は決まっていますか?
離婚できたらそれで終わりではなく、その後の生活は自分自身でなんとかしなければなりません。
自分の預貯金などの資産や稼げる金額、対象となりそうな公的支援などをきちんと調べ上げ、把握するところからまずは始めてみましょう。
なお、養育費や慰謝料など相手次第で変化しそうなものについては、最初からアテにしないことをオススメします。
というのも、当初想定していたものがもらえなかったり途中で絶えてしまうことは往々にしてあることだからです。
あくまで自分自身で用意できそうな確実な手段をもとにシミュレーションするようにしましょう。
精神面でのチェックポイント
・自分自身の健康に自信はありますか?
・絶対に離婚を後悔しないという確固たる自信はありますか?
・離婚後にどんな暮らしをしたいのか、具体的にイメージできますか?
・幸せな再婚をしたいと願う気持ちはありますか?
・離婚後にひとりになっても寂しくならない、やっていけるという自信はありますか?
・離婚後もお子さんと良い関係を築いていける自信はありますか?
・離婚について隠したりせず、周囲からどんなことを言われても大丈夫だ、という自信はありますか?
今の状況が嫌で、逃げ出したくて離婚を考える人は少なくないですが、そんな動機で離婚に踏み切ってしまうと、周囲に迷惑をかけたり自責の念や罪悪感などによって精神的なダメージを負うことになります。
そのダメージを軽減するのは、やはりなぜ離婚したいのか、幸せになるためにはどうしたらいいのかということをとことん考えること。
自分の気持ちをしっかりと把握して納得の上で離婚を選択したのだという自信は、精神的なダメージを少なくするだけではなく、離婚後の様々な問題に対応するための大きなポイントとなってくるのです。
離婚することで本当に自分は幸せになれるのか?
今回紹介したチェック項目には、離婚後も問題となりやすい内容も多分に含まれています。
もし、あまりチェックがつかなかったようなら、離婚後の生活で困難に直面する可能性があるともいえます。
もしかしたら、まだ結婚生活を続けていく余地が残されているのかもしれない、ということもあるでしょう。
離婚を考える際はつい、離婚するかしないかという選択そのものに対してフォーカスしがちですが、それよりももっと大切なことは、自分にとっての幸せとは何かを考えること。
そのためには、じっくり時間をかけて将来について悩むことが重要となってきます。
考え、悩むのにかけた時間やどれだけ深く自分の将来について考えたかが、離婚を選んだ際、その後のあなたを支えてくれる原動力となってくれることでしょう。